今回は、メニエール病が理由で休職や退職という対応が認められるのかについて話します。
僕はメニエール病についてあまり知らないんだけど、どのくらい辛いの?
メニエール病とは?主な症状について
激しい回転性のめまいと難聴、耳鳴り、耳閉塞感(耳がふさがった感じ)を繰り返す疾患。内耳を満たしている内リンパ液が過剰にたまる「内耳リンパ水腫」が原因で起こる。めまいの発作は数分で治まることもあれば、数時間続くこともある。
ドクターズ・ファイル
メニエール病で最も辛いのは回転性のめまいと吐き気ですよね。しかも、回転性のめまいの症状がいつ来るのかが分かりません。筆者も電車の中や道端で急にかかったらどうしよう、と不安になった経験があります。
メニエール病はいつ治るのか?
メニエール病は完治しない病気と言われています。一度かかると何十年も付き合っていかなければならない人もいます。発作がくる頻度は人によりますが、1ヶ月に1回めまいが来る人もいれば、1年に1回だけという人もいます。
メニエール病は未だ原因がはっきりしていません。そのため、どのようにすれば完治するのかも分からないのです。
その一方で、メニエール病はストレスが原因と言われることが多くあります。そのため、生活環境に変化を与えることで急激に改善され、ほぼ完治してしまう場合もあるそうです。
メニエール病で休職はありなのか?
症状の重さも、発作が来る頻度も人によるのか・・・。かなり未知な病気なんだね。
その通りです。症状の強さが人により、自覚症状でしか説明のつかないことが多いメニエール病は、周りの人に理解されづらい病気でもあります。
最近は若い世代でもメニエール病の患者が増えており、こういった病気に理解のある会社も徐々に増えています。ただ、未だメニエール病を認知していない職場では「甘えている」「鬱と同じだろう」「薬飲めば治るだろ?」「仮病なんじゃないか」など心ない言葉が飛び交うこともあります。
しかし、結論を言いますと休職も退職もありです。仕事や職場環境がストレスで発症してしまう方も多くいるため、退職してしまうのが一番良いと思っています。なぜなら、メニエール病は繰り返す病気で、一度休職しても同じ環境に戻ると再発する可能性が高いからです。
将来について考える時間を取るために一旦休職をしたり、有給消化をして一週間休みを取ることは良いと思います。あなたのことを少しでも考えてくれる上司がいれば、その人に現在の症状を伝えましょう。おそらく医者からも「少し休んだ方がいい」と言われているはずです。正直に症状を伝え、少しでも体を休める時間を取ってください。
メニエール病で退職。その後仕事はどうする?
メニエール病に一度かかると、その先の人生や仕事についてすごく不安になりますよね。今の仕事が続けられず退職した場合、その後はどのような仕事をしていけるのでしょうか?
職場を変えるだけで、メニエール病は大幅に改善する!
現在のストレスの原因が「職場にある」と確信している場合、最も有効なのは職場を変えることです。人間関係や仕事内容など理由がなんであれ、仕事が自分に合っていないことに薄々気づいているのではないでしょうか。
でも、今転職してもまた同じことにならないかなぁ・・・
答えを急ぐ必要はありません。メニエール病はちょっとした環境の変化でかかってしまう病気である一方で、逆にちょっとしたことで治ってしまうこともあります。完治はしないと言われていますが、「そういえば最近はずっとめまいが来ないなぁ」と気がつけば症状がおさまっている人もいます。
私の場合は、メニエール病の原因が「職場」にあり、意を決して転職をしたことで改善がされました。
転職をして3年以上経ちますが、運よく自分に合った会社に就職できたため、メニエールの症状は一度も再発していません。リモートワーク中心という、自分に合った働き方ができているためだと思っています。
ちなみに、私は第二新卒だったのですが、元々興味のあった職種に未経験から転職することができました。最近は、30歳くらいまでであれば未経験でも新たな道を選択することができます。今の仕事が向いていないと感じる方や、メニエール病を治療しながら仕事も続けていきたい方は、余裕が出てきたら探してみてください。
一度メニエールになると、「会社で普通に働くこと」自体のハードルが一気に上がりますよね。。
ただ、同じ仕事でも環境が変わるだけで、それが治療薬となることもありますので、まずは一定期間の休息を取った後で新しい働き方も検討してみてください。
まとめ
メニエール病は他人への説明が非常に難しい病気です。原因はストレスによるものだと言われているため、自分自身で「何がストレスなのか」を考え、それを取っ払う努力する必要があります。
また、メニエールの症状の重さは人それぞれなので、「あの人はメニエールなのに頑張っている」とか「自分はダメだ」と考える必要はありません。
ぜひ、自分のペースを忘れずに治療していきましょう。