就職・転職活動の際、履歴書・職務経歴書に嘘を書いたことはありますか?
今回は絶対にやってはいけない嘘と、バレる可能性の低い嘘について解説していきます。
絶対にやってはいけない経歴詐称
まずは、どんなに魔がさしてもやってはいけない経歴詐称をご紹介します。
やってはいけない理由は、バレる可能性が非常に高いからです。
学歴の詐称
学歴の詐称はそこまで多く見かけませんが、今でも一定数存在します。例えば卒業年や「大卒」「短大卒」などの詐称は絶対にNGです。
学歴の詐称は基本的に、どれも卒業証書や成績証明書の提出を求められたり、有名大学の場合は社内で同じ学校だった人との会話などでバレてしまいます。
転職回数・在籍期間の詐称
転職回数や勤続年数なども年金手帳などからすぐにバレてしまうリスクのある嘘です。
転職回数が5〜6回以上で少しでも見た目を良くするために、「在籍期間が短い会社はなかったことにしよう!」と勝手に削ったり、仕事をしていない期間がある人などが「この期間も働いていたことにしよう」とするのは非常に危険です。
最近は転職回数も年々増えている傾向にあるため、転職回数や在籍期間が短いことをダメなことと感じる必要はありません。この部分の詐称は絶対に避けてください。
雇用形態の詐称
正社員、契約社員、派遣社員、アルバイト、パートなどの雇用形態の偽りもバレたらアウトです。
良くあるのが、派遣社員やアルバイトなのに「正社員」と記載するパターンです。
源泉徴収票や年金手帳ですぐにバレます。「正社員」だったのに「契約社員」と間違えて記載してしまった、という逆のパターンであれば単なるミスとして扱われる方が多いですが、普通の詐称では正社員と偽るパターンが多いです。
雇用形態の詐称はリスクが高いので避けましょう。
給与・年収の詐称
自分の給与・年収を高く見せるために詐称をする人がいます。
これも源泉徴収票を提出した際に、細かくチェックをされたらすぐにバレてしまう嘘です。
多少の誤差レベルであればバレない可能性も高いですが、数十万円以上盛るのは避けてください。
資格の詐称
実際は持っていない資格を「持っている」と言ってしまう人がいます。
資格に関しては誰でも想像がつくと思いますが、証明書の提出を求められたらアウトです。
TOEICの点数を盛るのも「800点くらいです」と言ったのに実際は720点でした、となったら信用を失う可能性があります。証明書のあるものについては必ず正確な情報を伝えるようにしてください。
バレない可能性もある詐称
次に、バレない可能性もある詐称について紹介します。
バレないからと言ってやっていいわけではありませんが、過去にやってしまった人もそこまで不安にかられる必要はないものです。というのは、バレるルートがかなり限られていたり、万が一バレてもクビにはならないレベルの嘘だからです。
現実的な話をすると、もうやってしまっていた場合は仕事を続けたいなら黙っていた方いいこともあります。
役職・業務内容の詐称
いわゆる肩書きや、業務内容の詐称はバレないこともあります。
「課長」なのに「部長」と書くのはダメですが、
・「主任」だったのに「マネージャー」と書く
・「担当者」なのに「リーダー」と記載する
と言った嘘であれば、そのままバレないこともあります。
業務内容もかなり微妙な部分で、全く違うことを書くのではなく、少し盛って書くくらいであればバレないことの方が多いかもしれません。
例えば、
・数日手伝いをした程度なのに「そのプロジェクトも担当していた」と言う
・実際は3ヶ月しか行っていない業務を、「半年くらい携わっていた」と言う
営業成績・実績の詐称
営業成績の嘘も非常に微妙な部分です。多少盛ったり脚色してもバレる方法がありません。
ただし、あからさまな嘘やひどい脚色はダメです。
ダメな例
・実際は売り上げ金額が300万なのに、1,000万と嘘をつく
・実際は表彰されていないのに、MVPを獲ったと嘘をつく
バレないことが多い例
・実際は売り上げ金額が400万なのに、500万と嘘をつく
・ある部門だけ1位を取った経験があり、「部署内で成績が1位だった」と言う
・営業成績の順位が「5位/13人」なのを、「3位/15人」と言う
これらの例は、前職調査を行ったり知人を通して聞くと言うことがないかぎり嘘なのか本当なのかわかりません。
前職調査は最近は減ってきており、バレるルートは「人づてで偶然耳にする」ことくらいです。
性格・強みの詐称
これは履歴書に書く場合と書かない場合があり、面接で「どんな人だと周囲には言われますか?」を聞かれることもありますよね。
バレバレの嘘(すごく大人しそうなのに、良く喋ると言う等)でないかぎり、多少なら盛っても大丈夫です。
大丈夫と言うか、みんなやっています。そして、みんなやっていることを面接官も知っています。
これと似た例で、「前職でプロジェクトを成功させるためにどのような努力をしたか?」と言う質問もあります。
この質問も、実際にはそんなことをしていなくても「こんなことをしていました!」と言ってしまえばいいだけです。
意外と多くの人が事実とは異なる”後付け”エピソードを話しています。
まとめ
嘘はつかないにこしたことはありません。
一時的な誘惑に負けて嘘をつき、その後ビクビクしながら過ごすくらいなら、ありのままの自分を書くべきです。
ただし、多少の脚色はどこにでもある世の中です。
少し盛ってしまったことを後悔するのではなく、今の会社で認めてもらえるよう努力する方が大切です。
今後は嘘をつかなくてもいいよう、自分を磨いていきましょう。