今回は、転職回数の考え方の違いについて説明していきます。
転職回数を気にする日本
国税庁による民間給与実態統計調査によると、平成30年度の日本の平均勤続年数は12.2年です。
一方、アメリカでは約4〜5年と大きな差があります。
日本では転職回数や平均勤続年数を気にする企業が多く、転職回数が多いとネガティブな印象となりがちですが、海外では逆にプラスな印象を与えることもあります。
なぜこのような印象の違いがあるのでしょうか?
日本では「終身雇用」や「年功序列」という考えが一般的に浸透しており、一度新卒で入社した会社で勤め上げることが当たり前という風潮がいまだにあります。
海外では転職回数についてどう考えているか?
海外ではキャリアアップのために転職をするのが普通です。
転職回数の多さはそれだけ多くの業務を経験をしてきたと考えられ、優遇されることもあります。
大体の人は3年〜5年を目安に、次の会社へスキルアップのために転職をしています。
逆に転職回数が少ない人の方が、「キャリアアップ思考ではないのだろうか?」とマイナスなイメージをもたれることもあります。
日本と海外では、転職回数の印象がこんなにも違うのです。
日本の採用者目線 | 海外の採用者目線 | |
転職回数が多い場合 | 採用してもまたすぐに 辞めてしまうのでは? | 経験が豊富な人だ |
転職回数が少ない場合 | 長く働いてくれそうな人だ | キャリアアップ思考が ないのだろうか? |
日本で転職回数でイメージアップに繋げる方法
転職回数が多い人は「履歴書の時点で不利になるのでは?」と不安になることもありますよね。
日本ではまだまだ大企業や古くからある中小企業などでは、転職回数に対して好印象を持たれない傾向にあります。
その証拠に、採用条件の一つに「勤続年数5年以上の方」と書かれている求人も珍しくありません。
どのような転職理由であれば採用担当者に好印象をもたれるのでしょうか?
マイナスな要素を一切言わず、とにかく前向きな理由であることを主張すること!
最も大切なのは、「ポジティブに考えた結果、このタイミングでの転職がベストだと考えた」ということを採用担当者に納得させることです。
勤続年数が1年未満であれ、3年であれ、新卒であれ既卒であれ関係ありません。
自分の将来やスキルアップを考慮した上で、今の会社に残るよりその会社で働くことが最善だと考えたことにするのです。
もちろん、実際の理由は他にあるでしょうが、マイナスなことは一切言わない方がいいです。
今の日本ではただでさえ転職回数を気にする人がいるので、とにかくプラスな理由であることを主張しましょう。
「一貫性」のある転職をしていこう
すでに何回も転職をしていて、「もう後がない」と焦っている方もいることでしょう。
しかし人生は「二度あることは三度ある」です。
転職前は「今回は大丈夫だ」と思っていても、人間関係やなんらかのトラブルでまた転職をしなければいけなくなるケースもあります。
そういう方は、今後は「キャリアの一貫性」を追求した方がいいです。
業種や職種など、何か一つで構わないので共通点を見つけましょう。
今後アピールしていける自分の強みや得意分野を作るのです。
そうすることでアピールポイントが明確なため、採用担当者も「うちでもこの分野で活躍してくれそうだ」と思ってくれます。
過去の職歴の共通点は後付けでも構いません。
今後は一貫性のある転職をしていくようにしましょう。
まとめ
転職回数を気にする日本では転職も一苦労ですね。
「ポジティブ思考」を忘れず、キャリアアップを目指してください!